2024.11.24
台湾に来る前から知っていた台湾のレースは台湾KOMとフォルモサトレイルの2つ。そんなInternationalなTrail runningレースに挑戦しました。 106km 5674m D+/ 16時間4分,総合3位(→ strava) 。海外の名の知れたレースで入賞出来、とても嬉しかったです!

壮大なコース!

■移動、前日準備編
埔里(Puli)への移動は慣れたもの、基本は武嶺行くときですが10回以上来ています。
新竹から台中への移動はいつも通り、新幹線=高鐵で。そこから埔里まではバスで1時間ほど。高鐵駅についたら公車の看板を目標に地下のバス乗り場へ行きましょう。行き先を伝えれば簡単にチケットが買えます。

埔里中心部のバス停で降りたら、6kmほど歩いて、郊外の受付会場ヘ向かいました(strava)。
台湾地理中心碑はリニューアル工事中でした。武嶺への50km標高差3000mのヒルクライムのスタート地点です。今までもトイレなどあり便利でしたが、今後さらに便利になることを期待します!


受付会場には夕方に到着。川沿いのおしゃれなキャンプ場です。
持ち物検査を済ませて、おしゃれなグッズも購入しました。Formosa trail帽子が参加賞!



さすがに帰りは歩きたくなったので、中心碑の向かいから路線バスで宿へ行きました。そもそもあまりホテルに空きがなくて、安く済ませるためにもホステルタイプの二段ベッドのお部屋にしました。



レースの用意。104kでは一番分り番号のNo.1000です。GPSの装着も必要です。


夕食は宿の近所で麺。いい意味で台湾ぽくなくて、かなり美味しかったです。

レーススケジュールはこんな感じ。中国語に加えて英語で書いてあるので100%理解できます。ついでに天気も。晴れです!




■いよいよレース当日
昨日の受付会場がスタート地点で、大会会場へは埔里バスステーションから大会が用意したバスに乗ります。バス停まで歩いているときに、Wild系の日本人選手ともお友達になることができました。会場にはすでにスタートを待つ多くの人が。早朝の4時から104k,75kmの部の長旅が始まります。


スタート付近。台湾のトレイルランのお祭りの始まりです。

コースはこんな感じ。3つの周回を組み合わせた形になっていて、同じ場所を通過するは一部のみになっています。なので辛くても、ここはもう通らないから、とPositiveに考えて走れます。

真っ暗な中、4時にスタート。最初は集団で平地区間を進み、すぐにトレイルの登りになります。日本人の谷川さんが先頭を引っ張って登っているのが見えます。私も4,5番手で登ります。

陽が出てくるとかなり気が楽になるのは台湾も日本も同じで、最初の折り返しを目指して下っていきます。最初のエイド。パンとか飲み物、スポンサーからの提供と思われる高機能ドリンクなどもあり、補給には全く困りません。

折り返しの關頭山(約20km地点、標高1543m)の4分手前でトップの104kトップの谷川選手と75kトップの蔡榮峻選手とすれ違います。つまりトップと8分差。
折り返したら、X地点の分岐を過ぎ、地図上で”Wild”表示がある区間に入ります。一部、倒木や下草でとても走りにくい箇所があります。私はこの区間に入った直後、くだりで木を掴んだ際にトゲトゲの昆虫か植物に触れてしまったようで、指先の痛みがしばらく酷く気になりました。。。
一瞬リタイアも考えるくらい痛かったのですが、歯で棘を噛んで抜いたり、押し出したりしてなんとかピリピリするくらいに落ち着き進むことが出来ました。ここは若干のタイムロスと、精神的に大ダメージ受けました。
コースは台湾特有の急傾斜のロード(原住民の方がお茶の栽培したりする斜面についている道)がかなりきつかったです。でも景色は素晴らしかった。
以下、写真は順不同です。
武界茶園付近のエイド。 冷えたコーラーと滷味(ルーウェイ)が最高!!暑いけど天気もGood!!!


めちゃくちゃきついロード登りもこなして、Z分岐遠過ぎてしばらくしたところで104kの2位の選手に追いつきます(最終的に3位の私と30秒差)。CP-Cはほぼ同着で入り、先に出発していきました。このかた、なんとサンダルで走ってました。2回目のCP-Cで壊れたサンダルを捨てシューズに履き替えたそうです。




CP-Cからは下界(中正)へ一気に下ります。バナナ畑の中のグネグネ舗装路は日本から来た人にはかなり新しい景色だと思います。
このあたりでエイド(地図上で”Only water”)があると思っていたのですが、なかなか辿り着かず、喉が乾いて道路脇のホースからのお水をいただきました。

しばらくしたら加徳宮の私設エイド。過去にFormosa上位の女性やお友達がボランティアで豪華なおもてなししてくれました。すごく助かりました、感謝。
ここからは間違いなくこのコース最大の難所である大尖山(標高2017m)へ。1500mの登りなので、厳しいのは当然として、途中の林道にこれでもかと敷き詰められている笹の枝が非常に走りにくく辛かった(現地の方は泥で車が進まなくならないように意図的に敷いているらしい。)

大尖山の後半は完全な登山区間(かなりの急登)となり、最後はおとなしめの山頂でほっと一息。

おもしろいことに山頂から2回目のCP-Cへは長い下り基調の林道となります。ここで潰れていた104kの先行選手を一人パス。ここで3位へ浮上。
さらに長い長い林道を進み、今度は武界(Wujie)へ一気に標高を下げます。
夕暮れの風景が美しい。武界に下るあたりで日没となりました、武界の商店で炭酸飲料を補給!


武界の集落から2回目のCP-Bまで(標高差500m)と、そこからY分岐までが最後の登り(標高差200m)です。
CP-Bまでの登りは暗くて、若干気分が下がるも黙々とこなしてCP-Bのエイド。ほぼ登りが終わり。ここではパンや飲み物を補給したのですが、胃腸の調子が悪かったらしく、全リバースして救護の方に心配される始末。。。でもスッキリしたので水分だけ補給し、走って出発することができました。最後の分岐Yまでは好調に走れて、そこからは地図上では10kmの下り。少々の山道の後は林道に出て、埔里の町までは順位キープのためのno stop running。75kmの部のランナーと一緒になるので、2位の選手がすぐ近くにいることは気づかなかったのですが、Finish時点で30秒!!まで迫っていたようです。
大体20時にゴール。表彰式などは翌日のため、キャンプ場のトイレで軽く体をキレイにして、タクシーを呼んでもらって街中まで帰りました。75kmの部ですでにFinishしていた日本人選手と一緒に。
■レース翌日、表彰式
朝は十時ころから表彰式だったため、またまたタクシーで移動。良い結果の翌日なのですごく気分がよかったです。台湾ビールや豚の丸焼き・揚げ物など台湾ぽい食事がたくさんありました。
表彰式・セレモニーでは104kトップだった谷川選手や40kトップの森本選手や熊本からの一団の皆様と楽しいひと時を過ごすことが出来、良いイベントだなと感じました。ビールも結構飲んだ。。。


あくまで私見かつ全てのレースを知るわけでは無いと断った上で、雰囲気(前夜祭・表彰式などおもてなし感)、コースの完成度、海外選手の参加しやすさなど総合して、自転車レースならば台湾KOM、トレイルならばFormosa trail、マラソンならば台北マラソンが台湾でおすすめレースです。トライアスロンは226kならどれでも。どローカルなレースなどいいものがあるのですが、日本の人にまずはおすすめという意味です。
75kと104kでは最後の大尖山のループの分、難易度が大きく異なるので、最初の方は75kでも良いかも。


















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